施設紹介
https://toneyama.hosp.go.jp/
【病院概要】
大阪刀根山医療センターは、大阪モノレール線と阪急電車宝塚本線が接続する蛍池駅から、徒歩5分のところに位置しています。小高い丘の上にあるため、病棟からはモノレール、阪急電車、飛行機の離発着を見ることができます。昨年までは、甲子園球場の2.5倍という巨大な敷地を、ヤギ2頭が草刈りをしてくれていました。
当院は、1917年に日本初の公立結核療養所として開所した100年以上の歴史をもつ呼吸器疾患全般、神経筋疾患、筋ジストロフィー、慢性関節リウマチ、脊椎・関節疾患の専門病院です。2019年に結核病棟を閉鎖し、病院名も刀根山病院から大阪刀根山医療センターへ変更となりました。2020年には、免疫アレルギー内科医が加わってリウマチ診療・膠原病に対する診療が充実し、2021年には漢方医による漢方ペインクリニック内科外来が開設となりました。また、新型コロナウイルスの診療にも取り組んでおり、2023年1月から肺がんセンターを稼働する予定です。
【薬剤部概要】
薬剤部は、薬剤部長、副薬剤部長、主任5名(調剤主任、薬務主任、病棟主任および治験主任)薬剤師11名の18名(育児休暇中1名)で構成されています。
当院では、ICT、AST、NST、緩和ケアチーム、化学療法サポートチームおよび骨粗しょう症チームなどのチーム医療にも積極的に参加し他職種との連携強化を図っています。
2020年6月からは、入退院支援センターを開設し、全ての入院予定患者や侵襲的処置前の休薬確認を行っています。
対物業務を効率化し、対人業務を推進していく目的で、2022年11月に、散薬調剤ロボット「DimeRoⅡ」、全自動PTPシート払出装置「robo-pickⅡ」を導入しました。
100種類強のPTPを「robo-pickⅡ」に、30種類の散剤を「DimeRoⅡ」に搭載しています。
導入時は、充填などのエラー音対応などで、人が調剤した方が速いのではと思っていましたが、カセットへの薬剤充填はバーコードでチェックすることができ、スピードは思っていたよりも速く、そして何よりも、PTPシートでの計数調剤・散剤秤量を確実に行ってくれます。調剤ロボット導入により、調剤業務が効率的に行えることを期待しています。
2022年は、二次性骨折予防継続管理料算定の開始となり、2023年1月からは、術後疼痛管理チームが立ち上がります。チーム医療に薬剤師が積極的に参加できるよう、調剤ロボットを最大限に利用していきたいと思います。
大阪刀根山医療センターの「生命を大切にし、人権を尊重し、社会から信頼される最良、最適の医療をめざす」をモットーに医療を担う一員として、薬剤部全員で日々業務に取り組んでいます。
(文責:片岡 綾子)