施設紹介
https://minamikyoto.hosp.go.jp/
【病院紹介】
南京都病院は、京都府の南部、城陽市にあります。病院から西の方角に目をやれば、木津川があり、その奥には甘南備山がそびえ、天気が良ければ南の方角に生駒山を望むことが出来る豊かな自然に囲まれた場所にあります。何より梅、桜、つつじ、藤と時期にあった花を楽しむことが出来ます。病院西側には、病院所在地である城陽市の銘木・古木に認定された「エドヒガンさくら」があります。エドヒガンさくらの花言葉は心の平安です。風通しが良く、職員にも思いやりのある病院組織であることが、患者さんへのホスピタリティーにつながっているという病院の伝統を表現するのに適した木だと思います。
当院は、結核はもとより、非結核性呼吸器疾患(肺がん、呼吸不全、喘息、慢性気管支炎等)、重症心身障害、小児慢性疾患、神経・筋疾患、長寿医療、慢性肝疾患、脳卒中リハビリ並びに一般疾患の診断と治療を主体とした診療機能を持ち、専門性を生かした高度医療の充実を図っています。中心診療科として呼吸器科、脳神経内科、小児科があります。呼吸器科の専門外来として禁煙外来・睡眠時無呼吸症候群外来・抗菌薬外来・アスベスト外来があります。脳神経内科ではパーキンソン病や認知症・神経難病・神経変性疾患を中心に、小児科においてはアレルギーや小児神経発達・一般予防接種等の専門外来が設置され、特色のある診療が行われています。また、小児慢性疾患、重度心身障害児の療育については、京都府立城陽支援学校と協働し、子供の心と体の両面からサポートする体制が構築されています。更に、通所事業所「しらうめ」の運用を通じて、神経難病・重症心身障害、在宅酸素・慢性呼吸不全などで在宅療養されている患者さんの短期入所受け入れを行うなど、地域の障害者支援の中心的役割を担っています。
病床数は300床で一般病床160床(急性期40床/慢性期120床)と重心病棟の120床と結核病床20床です。診療科目は呼吸器センター(内科・外科)、小児科、脳神経内科、循環器内科、外科・消化器科、整形外科、放射線科、リハビリテーション科の9診療科です。
【薬剤部紹介】
現在薬剤部は、薬剤部長、副薬剤部長、主任2名(調剤主任、薬務主任)、薬剤師3名の計7名で構成されています。
現在呼吸器科と脳神経内科の患者を対象に病棟活動を行っております。入院時持参薬確認は2022年より全入院患者に対応できるようになりました。薬薬連携の一環として、2022年から結核患者に対し退院時薬剤情報連携加算の取得を開始し、現在は呼吸器科入院患者に対象を広げ行っております。同年11月から入退院支援センターでの活動を開始し持参薬をはじめ術前・検査前の中止薬の有無及びアレルギー歴・副作用歴の確認を行っております。急性期病棟においては2024年4月より病棟常駐化を開始しました。同時に外来での吸入指導を開始し、指導内容をかかりつけ薬局へ提供しています。チーム医療においては、ICT/AST、NST、褥瘡、転倒転落予防、呼吸器・リハビリケアカンファレンスに参画し、薬剤師としていかに貢献できるか日々模索しております。PBPMとしては、外来疑義照会の代行や入院処方変更(内服・外用のみ)時の代行入力を行っております。治験業務においては、呼吸器科・脳神経内科・小児科を対象とした課題に取り組んでおります。
当院は、重度心身障害者(児)や神経難病・神経変性疾患・パーキンソン病患者さんが多く入院しているため調剤の1/3は散薬秤量であります。そのため長年散薬自動ロボットの導入を希望しておりましたが、念願かなって2024年6月より稼働開始しました。そして近々錠剤自動分包機の部分的なシステム更新を予定しています。今よりも多くの時間を外来活動及び病棟活動に注力するために、可能な範囲での更なる機械化を実施していく予定です。薬剤部全員で少しでも患者さんのお役に立てるようにこれからも努力してまいります。
(文責:桶本 幸)