近畿国立病院薬剤師会
Society of Kinki National Hospital Pharmacists

施設紹介

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独立行政法人国立病院機構 敦賀医療センター
https://tsuruga.hosp.go.jp/

<変遷>

当センターは、明治31年3月に「敦賀連隊区司令部敦賀衛戌病院」として開設され、その後「国立療養所敦賀病院」に改称しました。平成15年7月1日、厚生労働省の再編計画に基づき、旧国立療養所敦賀病院と旧国立療養所福井病院が敦賀病院の地で統合となり、がん、呼吸器疾患(結核含む)、重症心身障害、血液・造血器疾患の政策医療を柱として、専門的な医療、臨床研究、教育研修及び情報発信の機能を備えた総合医療機関として「国立福井病院」の名称で発足しました。平成16年4月1日には独立行政法人化により「独立行政法人 国立病院機構 福井病院」、平成27年4月1日に「独立行政法人 国立病院機構 敦賀医療センター」に名称変更となり、現在に至ります。

敦賀医療センターの外観

<診療体制>

当センターは、敦賀市と美浜町とを結ぶ旧国道27号線沿いの桜ケ丘町に位置し、福井県嶺南地域を管轄する二州保健医療圏における基幹的な総合専門医療機関として高度で質の高い医療を提供しています。病床規模は247床(一般127床、重症心身障害120床)であり、標榜診療科は28科にわたり、平成19年1月には地域がん診療連携拠点病院の指定を受けるとともに、政策医療として重症心身障害児(者)医療及び血液凝固異常疾患を担っています。がん診療に関しては、福井県嶺南地域唯一のがん診療連携拠点病院として消化器がんのみならず、白血病、乳がん等の血液、婦人科領域のがん種などの診療も行っています。また、がん緩和療法にも取組んでおり、がん患者相談、がん患者就労支援窓口などの活動も行っています。血液疾患に関しては、白血病、悪性リンパ腫等のほか、エイズ治療拠点病院としても指定を受けています。その外、重度肢体不自由児と重度知的障害を伴った重症心身障害児が療養する病棟も有し、患者の高齢化に伴い増加する循環器疾患、代謝性疾患、不慮の骨折を含めた整形外科疾患も多く、福井県内における重症心身障害患者の重要な診療拠点となっています。

<薬剤部>

薬剤部の構成メンバーは、薬剤部長、副薬剤部長、主任薬剤師2名、薬剤師3名の計7名です。当センターが掲げる基本方針や職業倫理指針に沿って、調剤業務、病棟薬剤業務、薬務業務、製剤業務、医薬品情報管理業務、治験管理業務、各種委員会への参画、学生実習の受入れ等の業務に当たっています。令和2年度上期における月平均業務量として、調剤業務は概ね外来院内処方せん150枚、外来院内注射せん450枚、院外処方せん2,300枚、入院処方せん1,200枚、入院注射せん1,200枚、病棟薬剤業務では一般病床2病棟を対象として概ね250件を実施しています。また、医薬品情報管理業務では、医師、看護師等を対象として、最新の医薬品情報を収集・分析・評価を行い、医薬品情報を発出するとともに、チーム医療を推進すべく各種委員会等に積極的に参画しています。その他、薬学6年制教育における長期実務実習を受入れており、令和元年には5名、令和2年には1名、次年度にあっても5名の受入れを予定しています。

薬剤部 集合写真

 

(文責:原 伸好)